FX取引の確定申告について

Q FX取引の確定申告についての注意点は?

A 1)FX取引(外国為替証拠金取引)とは、証拠金を預け、その何倍もの外貨を取引
    できる金融商品です。
    売買している通貨間の金利差による利益(スワップポイント)と、売買による
    為替差益で、利益を得るしくみです。  

  2)FX取引には、東京金融取引所を通して取引する「くりっく365」、大阪証券
    取引所を通して取引する「大証FX」、そのほかのFX業者の店頭で直接取引す
    る「相対取引(店頭取引などともいう)」があります。
    平成24年から、いずれも申告方法は同じになりました。

  3)平成24年分から、FX取引の課税は「申告分離課税」に統一され、税金の計算
    方法は、株取引と同じになりました。すべてのFX取引間で、損益通算や
    繰越控除も可能になりました。

  4)株とFXの税金には、次の違いがあります。
    ①株の税率は優遇されています。株取引の税率は、平成25年末まで10%です
     が、FX取引には軽減税率がないため、税率は20%(平成25年より復興
     特別税が加算)となります。
    ②株には特定口座がありますが、FX取引には、特定口座制度がないため、原則
     として確定申告が必要となります。
    ③FX取引のためにかかった経費は、利益から差し引くことができます。売買で
     使用した電話代やプロバイダ料金、切手代、金融専門誌などの書籍代、
     セミナー費用などが主なものです。

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